石の種類の話
現在、主に墓石の原石となるものには2種類あり、1つは岩盤を切り出したもの、もう一つは玉石で掘り出したものです。
基本的に玉石の方が硬く加工も手間がかかりますが、研磨後は、鏡のような光沢、艶がでます。
吸水率も低く、経年劣化もほとんどありません。
似たような石種でも基本的には寒い地域で取れる石の方が硬いとされています。
また、白御影よりも黒御影の方が密度が高い為、より硬くなります。
現状、国産を除いて、最も高価な石材はスウェーデン産の黒御影です。
石材の値段
墓石って高いですよね?どうして高いのかというと石の特性にあります。
まず、重い。聞いたことがあるかもしれませんが、30cm角の立方体で約70kgあります。
1㎥で約2.6tです。一度に多くを運べないため、輸送コストがかかります。
採掘量も関係しますし、採掘しても使える部分の割合も関係してきます。
また、石は弾力0だし膨張率も0なので、硬いですが石と石がぶつかれば簡単に欠けます。
扱いもデリケートで運ぶのも大変。でも、造形された製品には魅力がありますよね。
石の種類
中国産
番号で呼ばれるものはそれぞれの丁場(切削場)の番号です。
例えば、6で始まる石種は中国福建省で採掘された石です。
代表的な石種:623
白御影の中でも硬度で、質の良い石材ですが、海(港)の近くで採掘されたため塩害に強く、輸送距離も短くて済むため、比較的お求めやすい価格でお使いできます。
現状は採掘が終了していますが、切削済みの原石を確保しているため、3年から5年は供給できそうです。
その他の石種
- 603
- 614
- 688
- 655
- 昌雲石
- AG98
- 505
- 428
- 1778
- 崇武603
- 中国栄州
- 中国吹雪
- 新白王
- 632
- 635
- 赤庵治
- 中国マホガニー
- 桃山
- 中国カパオ
- 654
- 西安A
- 西安B
- 河北山崎
- 613
- 670
- 中国小松
- 緑王
- 深海
- 万年の青
- 山西黒
- 庵治黒
- 中国浮金
- 南平青
- 中国山崎
- 688
- 青龍石
- 423
- 664
- G-7
- 668
- 江戸桜(668H)
- 北大青
- 中国真壁中目
- 中国真壁小目
インド産
とにかく硬くて重い、ほとんどの石種が吸水率0%です。
硬く、加工にも手間がかかり、輸送距離も長い為、価格面では高価になります。
代表的な石種:クンナム
インドのマドラス州クンナム地方で取れる黒御影石で、採掘地の名のついたブランド石種です。
クンナムにも種類があり採掘場や採掘会社によって、石の目や色が事なります。
また採掘量も多くはない為、時期によってどのクンナムが良いかご確認ください。
その他の石種
- JJ
- MU
- MKブラック
- 新牡丹
- 緑庵治
- M-5
- 新緑庵治
- ニューインペリアルレッド
- 銀河
- アーバングレー
- MDP
- マハマブルー
- ミッドナイトサン
- M1-H(黒手)
- MG
- インドスター
- ロイヤルブラウン
- ジョージグレー
- インドマホガニー
- M10
- M1-H(緑手)
- TVK
その他外国産
南アフリカ産
- インパラブルー
- ラステンバーグ
- ベルファースト
スウェーデン産
- ロイヤルグレー
- エボニー
- ボナコード
- ファイングレイン
フィンランド産
- フィンランド赤
- バルチック
ノルウェイ産
- セピアブルー
- エメラルドパール
- ブルーパール
ポルトガル産
- SPI
アメリカ産
- アメリカンブラック
- アメリカンホワイト
- アメリカンピンク
- アメリカンマホガニ
韓国産
- 韓国栄州
日本産
- 庵治石
- 本小松石
- 浮金石
- 讃岐の青
- 稲田石
- 大島石
- 椿石